大学生?のときに観たトランペットのEddie Hendersonのライブがすばらしかった。数少ない、心の底から感動した演奏だった。
テクニックのひけらかしはまったく無くて、ミディアム~スローの曲をシンプルに歌うだけ。でも、テーマ(アドリブソロに入る前の曲のメロディー部分)から一気に引き込まれて、うっとりした。
演奏の良さを分析するなら、もちろん音色やフレージングなどいろいろあるだろう。でも、それ以上にたたずまいやオーラが魅力的すぎて。演奏前、最初にステージに上がったとたんに、会場の空気が一気に変わって、心地よい空間になった(元が心地悪かったわけではないです)。これが一流かあ、と思った記憶がある。
ミュージシャンに必要なものは、もちろん音楽の研究やそれを表現するためのテクニックなどある。でもそれと同じくらい(それ以上に?)大事なのは、人間としての魅力かもしれないな。
人間を磨く、というと自己啓発めいた響きになるけれど、いろいろ経験して音楽に活かしたいな。